私たちの皮膚は、紫外線や乾燥、細菌、様々な刺激から体を守ってくれる大切な臓器ですが、それだけにトラブルも起こりやすい場所です。
「これってただの肌荒れ?」「このブツブツ、何だろう?」「子どもの肌のことで、ちょっと気になることがある…」
そんな些細なことでも構いません。皮膚に現れるサインは、時に体の内側の健康状態を映す鏡でもあります。当院では、赤ちゃんからご年配の方まで、あらゆる年代の皮膚のお悩みに、皮膚科専門医として真摯に向き合います。ここでは、当院で診療している代表的な皮膚の病気についてご紹介します。ご自身の症状に近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
日常的によく見られる皮膚のトラブルから、専門的な治療が必要な病気まで、幅広く対応します。
強いかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。皮膚のバリア機能の低下とアレルギー反応が関わっています。正しいスキンケアと治療で、症状をコントロールしましょう。
蚊に刺されたようにぷっくりと赤く盛り上がる「膨疹(ぼうしん)」が突然現れ、数時間で跡形もなく消えるのが特徴です。原因は多岐にわたりますが、多くは特定が困難です。
毛穴の詰まりと皮脂の過剰な分泌、アクネ菌の増殖が原因です。炎症がひどくなると跡が残ることもあるため、早めの治療と正しいケアが大切です。
どちらもウイルスが原因ですが種類が異なります。「いぼ」は表面がザラザラ、「水いぼ」はツヤツヤした小さな粒々で、特にお子様に多く見られます。
白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚や爪のケラチンを栄養にして増殖する病気です。根気強い治療で完治を目指しましょう。
爪が内側に巻いて皮膚に食い込み、痛みを引き起こします。歩き方や靴の影響、爪の切り方などが原因となります。
「ほくろ」や「しみ」に見えても、悪性の腫瘍である可能性があります。ダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使い、詳しく観察することで早期発見に繋げます 。
正式には「伝染性膿痂疹」といい、細菌による皮膚の感染症です。あせもや虫刺されを掻き壊した傷から菌が入り、水ぶくれやかさぶたが火事の飛び火のように広がります。
コインのように円形に髪が抜ける病気で、自己免疫反応が関係していると考えられています。塗り薬や光線療法など、症状に合わせた治療を行います。根気強い治療が必要です。最近では免疫を抑制する新しい薬も出てきています。
水仕事の多い方や、薬剤に触れる機会の多い方によく見られる、手のひどい荒れやかゆみ、ひび割れです。原因となる刺激を避け、適切な保湿と薬で治療します。
体の片側に、ピリピリとした痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが帯状に現れます。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが原因です。
やけどやケガは、初期対応が非常に重要です。傷跡をできるだけきれいに治すためにも、自己判断せず、お早めにご相談ください。
生まれつきのものや、成長とともに出てくるものなど様々です。種類によってはレーザー治療の保険適用となる場合があります。
特定の食べ物を摂ることで、じんましんや湿疹、腹痛など様々な症状が起こります。原因を正確に突き止めることが治療の第一歩です。
目のかゆみや鼻水だけでなく、皮膚がかゆくなったり、赤くなったりすることもあります。特にアトピー性皮膚炎の方は、花粉の時期に症状が悪化しやすくなります。
皮膚の病気は見た目が似ていても、原因や治療法が全く異なることが多々あります。「なんだか分からないけど、かゆい」そんな時こそ、皮膚科専門医の出番です。
アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑、円形脱毛症などの治りにくい皮膚疾患に対して、特定の波長の紫外線を照射する治療法です。保険適用で、塗り薬だけでは改善しにくい症状に効果が期待できます 。
ヒゼンダニという非常に小さなダニが皮膚に寄生して起こる感染症です。特に夜間に強くなる、耐えがたいかゆみが特徴で、人から人へとうつります。
汗を出す管が詰まって炎症を起こすのが「あせも」です。これを掻き壊して細菌感染を起こすと、膿を持った「あせものより」という状態になることがあります。
できものの切除やケガの治療など、外科的な処置や小手術に対応します。機能的な問題だけでなく、傷跡など見た目の美しさにも配慮した治療を心がけています。
食い込んで痛む爪に対し、ワイヤー治療や手術など、症状に応じた外科的治療を行います。
美容的な観点からだけでなく、悪性の可能性が疑われる場合など、必要に応じて切除手術を行います。保険適用になる場合があります。
ダーモスコピーで診断し、悪性が疑われる場合は、日帰り手術で切除し、病理検査で確定診断を行います 。 保険適用になる場合があります。
深い傷や、傷跡が残りそうなケガに対して、縫合処置などを行います。できるだけきれいに治るよう、専門的な知識で対応します。
加齢などにより上まぶたが下がってきて、物が見えにくくなる状態です。視野が狭くなるなどの機能的な問題がある場合、保険適用での手術が可能です。
お子様の皮膚は大人に比べて非常にデリケートで、特有のトラブルが起こりやすいものです。当院では、お子様が安心して治療を受けられるよう、丁寧で優しい診療を心がけています。
生後まもない赤ちゃんの顔や頭によくできる湿疹の総称です。正しいスキンケアで改善することがほとんどです。
おむつが当たる部分が、尿や便の刺激で赤くなったり、ただれたりする状態です。
よだれが原因で口の周りの皮膚が赤くなったり、ブツブツができたりします。
汗をたくさんかく夏場に多いトラブルです。掻き壊して細菌感染を起こすと「あせものより」になることもあります。
あせもや虫刺されを掻き壊した傷から細菌が入り、水ぶくれやかさぶたがあっという間に広がります。
強いかゆみを伴う湿疹が繰り返し起こります。早期からの適切な対応が、その後のアレルギー疾患の発症を防ぐ鍵となります。
ウイルスによる感染症で、かゆみを伴う赤い発疹や水ぶくれが全身に広がります。
その名の通り、手のひら、足の裏、口の中に水ぶくれができる、夏風邪の代表的なウイルス感染症です。
頬がリンゴのように赤くなるのが特徴のウイルス感染症です。
特定の食べ物でじんましんや湿疹が出ます。乳幼児期に多く見られます。
思春期に始まるにきびは、ホルモンバランスの変化が主な原因です。正しいケアと治療で跡を残さないことが大切です。
生まれつきのあざについて、種類を正確に診断し、治療が必要な場合は適切な時期や方法をご提案します。保険適用になる場合があります。
赤ちゃんの頭や眉毛に、黄色いフケのようなかさぶたが付着する湿疹です。
大人より反応が強く出ることが多く、掻き壊してとびひになりやすいので注意が必要です。
お子様のケガや軽いやけども、傷跡をきれいに治すために専門的な処置を行います。
大人と同じように、お子様でも花粉症による皮膚のかゆみや肌荒れが起こります。
急に大きくなったり、形が変わったりするほくろは注意が必要です。ダーモスコピーで詳しく観察します 。
ヒゼンダニの寄生による感染症で、家族内や保育園などでうつることがあります。夜間の強いかゆみが特徴です。
「うちの子、汗っかきかも?」と感じたらご相談ください。日常生活に支障がある場合は治療の対象となります。
ウイルス性のいぼで、表面がツルツルしています。強い感染力があるのでプールでの対応など、生活上の注意点もアドバイスします。
病気の治療だけでなく、「もっときれいな肌になりたい」という想いにも応えたい。当院では、皮膚科専門医の知識と経験に基づいた、安全で効果的な美容医療を提供しています。保険診療では対応できないお悩みも、お気軽にご相談ください。
医療機関だからこそできる、安全で効果の高い永久脱毛です。自己処理による肌トラブルからも解放されます。
ひとくちに「しみ」と言っても種類は様々です。レーザー治療や内服薬などを組み合わせ、最適なプランをご提案します。
加齢とともに気になるお肌の変化に、医療の力でアプローチ。肌のハリや透明感を取り戻し、若々しい印象を目指します。
ケガや手術の跡など、気になる傷跡を目立たなくするための治療も行っています。保険治療と自由診療があります。
美容的な観点から、レーザー治療などで気になるあざを目立たなくすることが可能です。保険適用になる場合があります。
保険治療で改善しなかったにきびや、クレーター状の跡、開いた毛穴、顔の赤みなど、ピーリングやレーザーなど、保険治療では行えない踏み込んだ治療で滑らかな肌を目指します。
美容的な観点から、気になるほくろを炭酸ガスレーザーなどで除去します。
進行性の脱毛症ですが、内服薬などで早期に治療を開始することで、進行を食い止め、改善が期待できます。
医師の指導のもとで使用する、高機能なドクターズコスメです。ご自宅でのスキンケアを医療レベルでサポートします。
極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の再生能力を高める治療です。にきび跡の凹凸や毛穴の開きに効果的です。
医療用の糸でまぶたを留める埋没法など、ご希望に合わせた二重まぶたの施術を行います。
眼窩脂肪と呼ばれる目の周りの脂肪を取ることで目の下のくまを取る手術です。アンチエイジングの一つです。
薬剤を塗布して古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを正常化させます。にきびやくすみに効果的です。
微弱な電流や電気パルスを用いて、ビタミンCなどの美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。皮膚のくすみを取り、レーザーなどのダウンタイムを軽減します。
筋肉の動きを和らげることで、眉間や目尻などの表情じわを改善します。エラ取りや多汗症の治療など、アンチエイジング以外にも効果を発揮します。
ほうれい線などの深いしわや、くぼみが気になる部分に注入し、ふっくらと若々しい印象に導きます。
ご自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を肌に注入することで、皮膚の再生を促し、しわやたるみを改善する再生医療です。