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血管治療用レーザー(VビームⅡ)

MEDICAL

血管治療用レーザー(VビームⅡ)とは?

赤ら顔・血管腫・ニキビ跡の「赤」を消す科学 ─保険適用から自費診療まで ─

顔の赤み、赤いあざ、ニキビ跡の赤み。血管に起因する肌のお悩みは、最新のレーザー技術により安全かつ効果的に改善することが可能です。世界標準の血管治療用レーザー「VビームⅡ」の仕組みから対象となる症状、施術の流れ、費用、副作用まで、わかりやすくご説明いたします。

光で「赤」だけを狙い撃つ科学

「顔が赤いのがコンプレックスで、人前に出るのが怖い」「生まれつきの赤いアザ、どうせ消えないと諦めている」「ニキビは治ったのに、赤いシミだけがいつまでも残っている」——こうしたお悩みをお持ちの方は、少なくありません。

かつて、赤いアザを消すためにはドライアイスで皮膚を凍傷させたり、皮膚ごと切り取って植皮したりするしかなく、大きな傷跡が残るのが当たり前でした。

しかし1983年、医学の歴史を変える論文が発表されました。ハーバード大学ウェルマン研究所のロックス・アンダーソン博士とジョン・パリッシュ博士が提唱した「選択的光熱融解理論(Selective Photothermolysis)」です。

「赤い風船」の例えで理解するレーザーの原理

理論の名前は難解ですが、原理はとてもシンプルです。

白い風船の中に、赤い風船を入れます。外側から特殊な光を当てると、白い風船は割れずに光が通り抜け、中の赤い風船だけが光を吸収して割れます。

この物理法則を人体に応用したものがレーザー治療です。「皮膚(白い風船)」を素通りし、「血液の赤い色素(赤い風船)」にだけ吸収される特殊な波長のレーザー光を当てることで、皮膚を傷つけることなく異常な血管だけを熱で破壊することができます。

この発見により、世界中の「赤み」に悩む患者様が救われました。当院が導入している「VビームⅡ(Vbeam II)」は、この理論の正統な進化形であり、世界中で最も信頼されている血管治療用レーザー(パルスダイレーザー)です。

595nmの光が血管だけを破壊する仕組み

深海魚はなぜ赤いのか?——自然界のヒント

お寿司屋さんでおなじみの高級魚「キンメダイ」や「アカムツ(ノドグロ)」。彼らがなぜあんなに鮮やかな赤い色をしているのか、ご存知でしょうか。

派手な赤い色は敵に見つかりやすいように思えますが、実は海の中では太陽の光のうち「赤い光」が真っ先に水に吸収されて届かなくなります。水深数メートルの世界では赤い色はもう見えません。つまり青暗い深海において、赤い体色は「見えない色=最高の保護色」となり、捕食者から身を隠すことができるのです。

Vビームはこの原理を逆手に取る

VビームⅡが発する「595nm(ナノメートル)」という波長の光はオレンジ色をしています。この光は皮膚の水分やメラニン色素にはあまり吸収されず、スッと奥まで通り抜けます。しかし「赤い色素(酸化ヘモグロビン)」にぶつかると、猛烈な勢いで吸収されます。

深海で赤い光が消えるのと同じように、血液がこのレーザー光を「食べて」しまうのです。吸収された光エネルギーは一瞬で熱に変わり、その熱が血管の内側から血管壁を焼いて癒着させ、閉塞させます。血管がなくなれば血液が流れなくなり、皮膚の表面から見えていた赤みが消えるわけです。

まるで広大な海の中で特定の魚だけを一本釣りするように、狙った血管だけをピンポイントで治療する。これがVビームのメカニズムです。

なぜ皮膚科での治療が必要なのか

エステサロンの光治療(IPL)や市販の「赤み消しクリーム」で効果を感じられなかった方も多いかもしれません。医療用レーザーのように血管を物理的に破壊・凝固させるほどの強力なエネルギーを出力することは、医師法により医師にしか許されていないためです。

診断の重要性——赤みの正体を見極める

単に「顔が赤い」といっても、その原因はさまざまです。毛細血管拡張症(血管が開きっぱなしの状態)、血管腫(血管の奇形や腫瘍)、酒さ(慢性的な炎症性疾患)、さらには膠原病(SLEなど全身の免疫疾患のサインとしての蝶形紅斑)など、まったく異なる病態が隠れていることがあります。

これらを診断せずに闇雲にレーザーを当てるのは危険です。たとえば膠原病の赤みに強い紫外線を当てれば、全身状態が悪化するおそれすらあります。

皮膚科専門医は、ダーモスコピー(拡大鏡)で血管の走行を確認し、必要に応じて血液検査などを行い「赤みの正体」を正確に突き止めます。その上で、レーザー治療が適応となるかどうかを判断いたします。

保険診療と自費診療の境界線

保険医療機関では、国の定めた疾患(単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症)に対して、健康保険でVビーム治療を受けることができます。一方、ニキビ跡の赤みや美容目的の赤ら顔改善(エイジングケア)は自費診療となります。

この「線引き」を明確に行い、患者様に最も経済的負担が少なく、かつ効果的な治療プランを提案できるのが、皮膚科クリニックの強みです。

レーザーの種類と特徴

レーザー 波長 特徴 主な適応 保険適用
Vビーム(パルスダイレーザー) 595nm ヘモグロビン吸光度が最も高い。DCD冷却搭載 血管腫、赤あざ、毛細血管拡張症、赤ら顔

⚪︎(3疾患)

ロングパルスNd:YAGレーザー 1064nm 深部到達性が高い。ダウンタイムが少ない 老人性血管腫、深部血管、クモの巣状静脈瘤 ×
IPL(光治療)

500〜1200nm

広帯域光で複合的な肌悩みに対応。マイルド 軽度の赤ら顔、シミ・くすみとの複合治療 ×

Vビーム(パルスダイレーザー)

波長595nmのレーザー光は酸化ヘモグロビンへの吸光度が非常に高く、血管治療のゴールドスタンダードとして世界中で広く使用されています。厚生労働省に承認された医療機器であり、血管治療用レーザーとして唯一保険適用がある機器です。

最大の特徴は、DCD(ダイナミッククーリングデバイス)と呼ばれる冷却装置です。レーザーが発射される1000分の1秒前に、−26℃の冷却ガスが皮膚に吹き付けられます。これにより皮膚の表面を一瞬で保護するため、痛みが大幅に軽減されます。最新機種のVビームPrimaでは冷却性能と深部到達性がさらに向上しています。

ロングパルスNd:YAGレーザー

波長1064nmのレーザー光は皮膚の深部まで到達するため、Vビームでは届きにくい深い位置にある血管の治療に適しています。紫斑(内出血)がほとんど出ないため、ダウンタイムが短いことが利点です。ただし、ヘモグロビンへの吸光度はVビームより低く、スポット径が小さいためピンポイントでの照射に向いています。老人性血管腫にはこちらが第一選択となることが多いです。

IPL(光治療)

IPLは厳密にはレーザーではなく「光治療」に分類されます。500〜1200nmの広帯域の光を使用するため、メラニン(シミ・くすみ)とヘモグロビン(赤み)の両方に反応します。赤みだけでなく複合的な肌悩みに1台で対応でき、ダウンタイムも少ないため初めての美容施術としても取り入れやすい治療です。ただし、重度の血管病変に対してはVビームの方が効果的です。

対象となる症状・疾患

症状・疾患 特徴 推奨レーザー 保険適用
赤ら顔・酒さ 頬や鼻のびまん性の赤み。中年女性に多い慢性炎症 Vビーム / IPL 自費
毛細血管拡張症 皮膚表面の毛細血管が拡張し赤い筋状に見える Vビーム 保険適用あり
単純性血管腫 生まれつきの平坦な赤あざ。自然に消えない Vビーム 保険適用あり

苺状血管(乳児血管腫)

生後まもなく出現する盛り上がった赤いあざ Vビーム(+内服薬) 保険適用あり
老人性血管腫

30歳以降にできる赤い粒状の良性腫瘍

Nd:YAGレーザー 自費
にきび跡の赤み 炎症後の新生血管が残存した赤み Vビーム 自費
ケロイド・肥厚性瘢痕 傷跡が赤く盛り上がり、かゆみを伴う Vビーム 自費
クモの巣状静脈瘤 下肢の3mm以下の細い静脈の拡張 Nd:YAGレーザー 自費

赤ら顔・酒さについて

赤ら顔(酒さ)は、頬や鼻を中心に慢性的な赤みが生じる疾患です。緊張するとすぐに顔が赤くなる、お酒を飲んだように常に赤い、鼻や頬に糸くずのような血管が浮いているなどの症状がみられます。

これらは「血管の開き」が原因です。Vビームで余分な血管を減らすことで、顔のトーンを均一にすることができます。酒さは慢性疾患であるため、完全な「完治」よりも赤みの大幅な軽減とコントロールが治療目標となります。紫外線、アルコール、寒暖差、香辛料が悪化因子として知られています。

ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)

ニキビ自体は治ったのに、半年経っても赤いシミが残っている状態。これは、ニキビの炎症を治そうとして体がつくった「新生血管」が居座っている状態です。放っておけば数年で消えることもありますが、Vビームを使えば数か月で消すことができます。茶色いシミになる前の赤い段階で治療するのが鉄則です。

小じわ・肌のハリ改善(リジュビネーション効果)

Vビームの熱エネルギーは、血管だけでなくその周囲の真皮層にも伝わります。すると線維芽細胞が刺激され、コラーゲンの生成が促進されます。「赤みを取るついでに肌がツルツルになった、ハリが出た」という副次効果はVビームフェイシャルとして非常に人気があります。

ケロイド・肥厚性瘢痕の赤み

帝王切開の跡や怪我の跡が赤く盛り上がってかゆい状態。こうした症状にもVビームは有効です。血管を閉塞させることでケロイドへの栄養供給を断ち、赤みとかゆみを抑え、盛り上がりを平坦化させる効果が期待できます。

年齢別にみる症状と特徴

年代 主な症状 特徴・ポイント
乳幼児 苺状血管腫 生後間もなく出現し、イチゴのように赤く盛り上がります。大きく膨らむと皮膚がたるんで跡が残るため、生後早期(1か月〜)からのレーザー治療が推奨されています。(保険適用)
学童期 単純性血管腫 生まれつきの平らな赤あざ(ポートワイン母斑)。自然には消えず、成長とともに色が濃くなることがあります。皮膚が薄い子供のうちにレーザー治療を行う方が効きやすく、範囲も狭いため負担が少ないです。(保険適用)
思春期〜20代 ニキビ跡の赤み ニキビ自体は治っても赤いシミが残ります。茶色いシミに変わる前の「赤い段階」で治療するのが効果的です。(自費診療)
30代〜50代 酒さ(赤ら顔) ほてり(ホットフラッシュ)を伴い、鼻や頬が赤くなります。紫外線、アルコール、寒暖差、香辛料が悪化因子です。(自費診療)
高齢者 老人性血管腫

「赤ほくろ」と呼ばれるルビー色の小さなポツポツ。首や体幹に増えます。良性ですが、気になる場合はVビームやNd:YAGレーザーで一瞬で取ることができます。(自費診療)

当院での治療アプローチ
(自費診療:Vビームフェイシャル)

ここでは、保険適用外となる「美容目的のVビーム治療」について詳しくご説明いたします。

対象となるお悩み

1. 酒さ(赤ら顔)・赤面症

緊張するとすぐに顔が赤くなる、お酒を飲んだように常に赤い、鼻や頬に糸くずのような血管が浮いている——これらは「血管の開き」が原因です。Vビームで余分な血管を減らすことで、顔のトーンを均一にします。

2. ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑)

ニキビ自体は治ったのに、半年経っても赤いシミが残っている。これは、ニキビの炎症を治そうとして体がつくった「新生血管」が居座っている状態です。放っておけば数年で消えることもありますが、Vビームを使えば数か月で消すことができます。

3. 小じわ・肌のハリ(リジュビネーション)

Vビームの熱エネルギーは、血管だけでなくその周囲の真皮層にも伝わります。すると線維芽細胞が刺激され、コラーゲンの生成が促進されます。「赤みを取るついでに肌がツルツルになった、ハリが出た」という副次効果(Vビームフェイシャル)として非常に人気があります。

4. ケロイド・肥厚性瘢痕の赤み

帝王切開の跡や怪我の跡が赤く盛り上がってかゆい——こうした症状にもVビームは有効です。血管を閉塞させることでケロイドへの栄養供給を断ち、赤みとかゆみを抑え、盛り上がりを平坦化させる効果が期待できます。

痛みとダウンタイムのコントロール

「レーザーは痛いですか?」——ご来院される多くの患者様からいただくご質問です。

VビームⅡには、DCD(ダイナミッククーリングデバイス)という特許技術が搭載されています。レーザーが発射される1000分の1秒前に、−26℃の冷却ガスが皮膚に吹き付けられます。これにより皮膚の表面を一瞬で麻痺・保護するため、輪ゴムで弾かれた程度の痛みで済みます。

また、当院では患者様のライフスタイルに合わせて照射設定(パルス幅)を変えています。

紫斑(しはん)モード

血管を「破壊」する強い設定です。治療効果は最も高いですが、照射部位が1〜2週間紫色(内出血)になります。マスクができる時期や、早く治したい方に向いています。

ノーダウンタイムモード

血管を「優しく加熱」する設定です。内出血は起きませんが、効果を出すために回数が多くかかります。お仕事を休めない方に向いています。


当院では、初回カウンセリングで患者様のお悩みやライフスタイルを丁寧にお伺いし、最適な照射設定と治療スケジュールをご提案いたします。

保険適用と自費診療の違い

保険適用される3つの疾患

Vビームレーザーで保険適用が認められているのは、以下の3疾患のみです。

  • 単純性血管腫(赤あざ)
  • 乳児血管腫(苺状血管腫)
  • 毛細血管拡張症

保険適用の条件として、医師の確定診断、厚生労働省認可のVビーム機器の使用、治療間隔3か月以上、照射面積上限180cm²が定められています。

保険適用時の費用目安(3割負担)

照射面積

3割負担額

10cm²以下

約6,510円

20cm²以下

約8,220円

30cm²以下

約9,690円
180cm²(上限) 約32,000〜33,640円

※別途、初診料・再診料・処方箋料が必要です。高校生以下のお子様は、自治体の小児医療費助成により自己負担なし〜500円となる場合があります。

保険診療と自費診療の比較

項目 保険診療 自費診療
対象 単純性血管腫・苺状血管腫・毛細血管拡張症 上記以外のすべての症状
費用 3割負担(約6,500〜33,000円/回) 全額自己負担(クリニック設定)
治療間隔 3か月以上(必須) 2〜4週間も可能
照射範囲 病変部のみ(上限180cm²) ご希望の部位に柔軟に対応
治療完了期間 長い(3か月×5〜10回=約1.5〜2.5年) 短い(2〜4週×3〜5回)

自費診療のメリット

治療間隔を短く設定できるため、より短期間で効果を実感していただけます。お忙しい方やイベント前に集中的に治療を進めたい方にもおすすめです。

施術の流れ

STEP

カウンセリング・診察

医師がお肌の状態やお悩みの箇所を確認し、ダーモスコピー(拡大鏡)で血管の走行を詳しく観察します。保険適用の可否判断、治療計画のご説明、経過記録用の写真撮影を行います。当日そのまま施術を受けていただけるクリニックもあります。

STEP

施術前の準備

照射部位のメイクや日焼け止めを落としていただきます。専用のゴーグルで目を保護します。VビームⅡのDCD冷却装置により痛みが大幅に軽減されるため、大人の方は基本的に麻酔なしで施術可能です。ご希望の方には、麻酔クリーム(エムラクリーム、塗布後約15分で効果が出ます)や麻酔テープ(ペンレステープ)をご使用いただけます。

STEP

レーザー照射

照射時間は範囲にもよりますが、数分〜15分程度で終了します。照射の直前にDCDが−26℃の冷却ガスを自動噴射し、表皮を保護します。痛みは「輪ゴムでパチンと弾かれた程度」と表現される方がほとんどです。

照射の強さ(紫斑モード/ノーダウンタイムモード)は、患者様のライフスタイルに合わせてお選びいただけます。詳しくは「当院での治療アプローチ」の項をご参照ください。

STEP

施術後のケア

炎症を抑える軟膏を塗布し、5〜10分間冷却します。メイクは施術直後から可能です。洗顔も当日から行えますが、施術当日は長風呂やサウナは避けてください。

治療回数・期間と効果の目安

症状 回数の目安 治療間隔 効果実感の目安
赤ら顔(酒さ) 5回以上推奨 1か月おき 3回目頃から
ニキビ跡の赤み 3〜5回 1か月おき

3回目頃から

毛細血管拡張症(自費の場合) 5回以上 2〜4週間 2〜3回目から
老人性血管腫 1〜3回 2〜4週間 1回目から
ケロイド・肥厚性瘢痕

3〜6回

1〜2か月おき 2〜3回目から
クモの巣状静脈瘤 2〜5回 4〜6週間 2回目頃から

1回の施術でも肌のトーンアップを実感される方は多くいらっしゃいます。血管は無数にあり、一度ですべて壊すと副作用が強すぎるため、少しずつ減らしていくのが安全です。「薄皮を剥ぐように」徐々に赤みが引いていくイメージを持ってください。赤ら顔の方にはメンテナンスとして半年に1回の照射をお勧めしています。

副作用・リスクとダウンタイム

一般的な反応

施術直後の赤み・ヒリヒリ感(数時間〜2日で落ち着きます)、軽い腫れ・むくみ(翌日〜3日間。特に目の周りは腫れやすいです)がみられます。これらは正常な反応であり、ほとんどの場合心配はいりません。

紫斑(内出血)について

強い出力で照射した場合、照射部位に紫色の斑点(紫斑)が7〜14日間残ります。これは必発であり、むしろ効いている証拠でもあります。赤ら顔の治療のように弱めの出力で照射する場合には通常紫斑は出ませんが、血管腫や赤あざの治療では紫斑が出る程度の強い出力が必要です。VビームPrimaでは8つのマイクロパルス構成により従来機よりも紫斑が軽減されています。

まれな副作用

頻度は低いですが、炎症後色素沈着(レーザーの熱により一時的に茶色くなることがあります)、水疱・熱傷(極めてまれですが、強く反応しすぎて水ぶくれができることがあります)、色素脱失、瘢痕(極めてまれ)が生じる可能性があります。

ダウンタイムの目安

施術内容 ダウンタイム
低出力フェイシャル施術 1〜3日(軽い赤みのみ。メイクで隠せる程度)
高出力の治療施術 3〜7日(赤み・軽い腫れ)
紫斑が出た場合 7〜14日(コンシーラーで隠せます)

 

費用の目安(自費診療)

メニュー 価格帯(税込・目安)
初診料 3,300円
再診料 1,100円

スポット照射(ニキビ跡・老人性血管腫など)

直径1cmあたり 3,300円〜
鼻の赤み・小鼻の血管 1回 11,000円
頬の赤み(両頬) 1回 16,500円〜22,000円
全顔(赤ら顔・リジュビネーション) 1回 22,000円〜33,000円

※回数券やコース設定がある場合は、受付でご確認ください。

※保険適用の血管腫治療の場合、3割負担で約6,500〜30,000円程度(面積による、3か月に1回)です。

施術前後の注意事項

施術前にお願いしたいこと

  • 過度な日焼けはやけどのリスクを高め治療効果も低下するため、施術前は日焼けをお控えください。
  • 血液をサラサラにする薬(抗血小板薬など)を服用中の方は紫斑が出やすくなりますので、事前にお申し出ください。
  • 照射部位のメイクや日焼け止めは施術前に落としていただきます。

施術後に気をつけていただきたいこと

  • 施術後は少なくとも3か月間、SPF30以上の日焼け止めをこまめに塗り、紫外線対策を徹底してください。
  • 施術当日の長風呂やサウナは避けてください。
  • メイクは当日〜翌日から可能です。
  • 施術部位への強い摩擦やマッサージは1週間程度お控えください。

施術をお受けいただけない方(禁忌)

  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方
  • 極度に日焼けをされている方
  • 日光過敏症の方
  • てんかんの既往がある方
  • 施術部位に傷や炎症のある方
  • 光線過敏症を引き起こす薬を服用中の方
  • 金の糸治療を受けたことのある方

日常生活で気をつけるポイント

レーザー治療の効果を最大限に引き出し、赤みの再発を防ぐためには、日常生活での注意も大切です。

こすらない(摩擦レス)

洗顔やメイクのとき、肌をゴシゴシこすっていませんか? 摩擦は微細な炎症を引き起こし、毛細血管を拡張させる原因になります。泡でやさしく洗い、タオルは押し当てるだけにしてください。

温度差に注意

酒さの方は、熱いお風呂、サウナ、長時間の入浴、激辛料理、熱すぎる飲み物は避けてください。これらは血管を一気に広げるトリガーになります。

徹底的な紫外線対策

紫外線(特にUVB)は、血管を支えている真皮のコラーゲンを破壊します。支えを失った血管は拡張しやすくなります。冬でも雪の照り返しは強烈ですので、一年中日焼け止めを使用してください。

保湿

皮膚のバリア機能が壊れると外部刺激が入り込み、炎症が起きて赤くなります。保湿剤でしっかり「蓋」をすることが、赤み予防の基本です。

よくあるご質問

  • 痛みはどのくらいですか?

    「輪ゴムでパチンと弾かれた程度」と表現される方がほとんどです。VビームⅡのDCD冷却装置により痛みは大幅に軽減されます。痛みが心配な方には麻酔クリーム(エムラクリーム)をご使用いただけます。

  • 1回で治りますか?

    老人性血管腫(小さな赤いポツポツ)なら1回で消えることが多いですが、赤ら顔やニキビ跡は複数回の治療が必要です。血管は無数にあり、一度にすべて壊すと副作用が強すぎるため、少しずつ減らしていくのが安全です。

  • ダウンタイムはどのくらいですか?

    弱めの出力での施術なら1〜3日(軽い赤みのみ)です。紫斑が出た場合は7〜14日程度です。ノーダウンタイムモードをご選択いただければ、内出血なしで治療を進めることも可能です。

  • 赤ら顔は完治しますか?

    治療した血管に対しては効果が持続しますが、酒さなどの慢性疾患では新たな血管拡張が生じる可能性があります。完全な「完治」よりも赤みの大幅な軽減とコントロールが治療目標です。メンテナンスとして半年に1回の照射をお勧めしています。

  • Vビームはシミにも効きますか?

    基本的には「赤み専用」のレーザーです。茶色いシミ(メラニン)にも多少反応しますが、シミ取り専用レーザーには劣ります。ただし、赤みとシミが混在している場合、Vビームで肌全体のトーンが明るくなりシミが目立たなくなることはよくあります。シミ治療と赤み治療を組み合わせたプランもご提案可能です。

  • IPLとレーザーの違いは何ですか?

    Vビームは595nmの単一波長で赤みに特化しており、保険適用(3疾患)もあります。IPLは複数の波長を含む広帯域光で、赤みだけでなくシミやくすみなど複合的な肌悩みに対応します。赤みが強い場合はVビーム、軽い赤みや複合的なお悩みにはIPLが適しています。

  • 保険は使えますか?

    単純性血管腫・苺状血管腫・毛細血管拡張症の3疾患は保険適用です(3か月に1回の間隔条件あり)。酒さ・赤ら顔・ニキビ跡の赤み・老人性血管腫・ケロイドなどは自費診療となります。

  • 治療後、お化粧はできますか?

    はい、施術直後から可能です。ただし強く照射して紫斑が出た場合、通常のファンデーションでは隠しきれないことがあります。カバー力の高いコンシーラーの使用をお勧めします。

  • アトピーの赤みにも効きますか?

    現在炎症がある場合は、まず薬で炎症を抑えることが優先です。ステロイドや非ステロイド薬、エキシマライト(紫外線療法)などで炎症が治まった後に残ってしまった「首や顔の赤み(血管拡張)」には、Vビームが非常に有効です。

  • 子供の血管腫、いつから治療すべきですか?

    「できるだけ早く」ご相談ください。生後1か月から治療可能です。血管腫が厚くなる前にレーザーを当てた方が、跡も残りにくく回数も少なくて済みます。保険適用の対象であり、自治体の小児医療費助成を利用できる場合もあります。

  • 施術後、すぐにメイクはできますか?

    はい、施術直後からメイク可能です。軽い赤みが出ることがありますが、コンシーラーやファンデーションでカバーできる程度です。

よく似た症状の別の病気(鑑別疾患)

赤ら顔だと思って受診したら、実は全身の病気が見つかることもあります。以下のような疾患との鑑別が重要です。適切な診断のためにも、まずは皮膚科専門医の診察を受けることをお勧めいたします。

疾患名 特徴
全身性エリテマトーデス(SLE) 頬に蝶のような赤い発疹(蝶形紅斑)が出ます。日光過敏や関節痛を伴う難病です。
皮膚筋炎 まぶたが腫れぼったい紫紅色(ヘリオトロープ疹)になります。
脂漏性皮膚炎 鼻の脇や眉毛が赤くなり、フケが出ます。カビが原因です。

接触皮膚炎(化粧品かぶれ)

新しい化粧品を使った後に赤くなります。
カルチノイド症候群 腫瘍の影響で、発作的に顔が真っ赤になります。
真性多血症 血が濃くなりすぎて顔が赤黒くなります。お風呂上がりにかゆいことがあります。
更年期障害 ホルモンバランスの変化で急に熱くなります(ホットフラッシュ)。
薬剤性光線過敏症 高血圧の薬や湿布薬の影響で、日光に当たると赤くなります。
サルコイドーシス 赤茶色のしこりが顔にできます。
酒さ様皮膚炎 ステロイドを長期間塗りすぎて、逆に赤くなってしまった状態です。
僧帽弁狭窄症 心臓弁膜症により、頬が紫色になります。
顔面播種状粟粒性狼瘡 ニキビに似た赤いブツブツですが、ニキビ薬が効きません。
口囲皮膚炎 口の周りに赤いブツブツができます。
肝硬変 手のひらが赤くなったり、胸にクモのような血管(クモ状血管腫)が浮きます。
リンゴ病(伝染性紅斑) 頬がリンゴのように赤くなるウイルス感染症です。

まとめ

「顔が赤い」ということは、命に関わる病気ではないかもしれません。しかし、人から「酔っ払ってるの?」と聞かれたり、鏡を見るたびに憂鬱になったりすることは、その方の人生の質(QOL)を大きく下げてしまいます。

レーザー治療は、単に血管を焼いているだけではありません。赤みを改善することを通して、患者様の自信を取り戻し、前を向いて歩けるようになるお手伝いをするものです。

「生まれつきだから」「体質だから」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。あなたの肌の奥にある「治る力」を、光の科学で引き出します。