ご予約・お問い合わせ
0256-64-7712
初診の方もご利用可能:当日Web受付

症状から探す

MEDICAL

目に見える範囲の悩みは、すべて皮膚科の専門領域です

「なんだか、かゆい」「気になるできものができた」「子どもの肌のことで相談したい」 皮膚の悩みは、本当に多種多様です。そして、その一つひとつが、ご本人にとっては大きなストレスや不安の原因となります。

当院では、皮膚の表面はもちろん、髪の毛、爪、そして唇や口の中まで、皆様の目に見える範囲のあらゆる病気やトラブルに、保険診療を基本として対応しています。皮膚は体を守る最前線の砦であると同時に、内臓の健康状態や心の疲れを映し出す「鏡」でもあります。実際に、皮膚の症状をきっかけに内科の病気が見つかることも少なくありません。

このページでは、当院で対応している主な症状や疾患を、お悩み別にご紹介します。図鑑だと思って、ご自身の症状を探してみてください。「これかもしれない」と思う項目が見つかったら、ご一読ください。自己判断で悩まず、些細なことでも皮膚の専門家にお気軽にご相談ください。

かゆみ・赤み・湿疹など

皮膚科を受診される最も多いお悩みです。掻くことで悪化し、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

  • アトピー性皮膚炎
    かゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返します。年齢によって症状の出る場所が変わるのが特徴です。
  • 脂漏性皮膚炎
    頭皮のフケやかゆみ、顔(眉、鼻の脇)、耳の後ろ、胸などの赤みやカサつき。皮脂の分泌が盛んな場所に起こる湿疹です。
  • 乾燥肌・皮脂欠乏性湿疹
    加齢や季節の変化で皮膚が乾燥し、カサカサ、粉ふき、ひび割れなどが起こり、かゆみを伴います。特に新潟の冬は注意が必要です。
  • 手湿疹
    水仕事や消毒、紙をよく触る方などに多い、手のカサつき、赤み、ひび割れ、かゆみ。「主婦湿疹」とも呼ばれます。
  • 接触皮膚炎(かぶれ)
    特定の物質(植物、金属、化粧品、塗り薬など)が触れた部分に、赤み、かゆみ、水ぶくれなどが生じます。
  • じんましん(蕁麻疹)
    蚊に刺されたように赤く盛り上がり、強いかゆみを伴いますが、数時間で跡形もなく消えるのが特徴です。
  • 花粉皮膚炎
    花粉が原因で、目の周りや首など、露出している部分の皮膚にかゆみや赤み、カサつきが出ます。
  • 異汗性湿疹(汗疱)
    手のひらや足の裏に、かゆみを伴う小さな水ぶくれが多発します。汗をかきやすい季節に悪化する傾向があります。
  • 虫刺され
    蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、ハチ、ダニ、ノミ、ケムシなどによる皮膚炎。赤み、腫れ、かゆみ、痛みを引き起こします。
  • 痒疹(ようしん)
    虫刺されを掻き壊した後のように、硬く盛り上がった、強いかゆみを伴う発疹ができます。
  • 皮膚そう痒症
    見た目には湿疹などがないのに、全身または体の一部に強いかゆみが続く状態です。
  • 口唇炎・口角炎
    唇の荒れ、皮むけ、ひび割れや、口の端が切れて痛む状態。乾燥やビタミン不足、カンジダなどが原因になります。

痛み・はれ・できものなど

痛みや腫れを伴う症状や、皮膚にできた「しこり」に関するお悩みです。

  • 帯状疱疹
    体の片側に、ピリピリとした痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが帯状に広がります。早期の治療が後遺症予防の鍵です。
  • 単純ヘルペス
    口唇や陰部などに、かゆみや痛みを伴う小さな水ぶくれが集まってできます。風邪などで体調を崩した時に再発しやすいのが特徴です。
  • 粉瘤(アテローム)
    皮膚の下に袋状の構造ができ、垢や皮脂が溜まった良性のできもの。中央に黒い点が見えることもあり、時に感染して赤く腫れて痛みます。
  • 蜂窩織炎(ほうかしきえん)・丹毒
    小さな傷口から細菌が侵入し、皮膚が広範囲に赤く腫れ、熱感や痛みを伴います。細菌の侵入経路がわからないことも珍しくありません。
  • 巻き爪・陥入爪
    爪が皮膚に食い込んで、痛みや腫れ、化膿などを引き起こします。
  • やけど(熱傷)
    熱湯やアイロン、日焼けなどによる皮膚の損傷。やけどの深さで重症度が変わります。
  • 切り傷・擦り傷・傷跡
    日常生活でのケガの処置や、ケロイド、肥厚性瘢痕といった傷跡の治療も行います。
  • 結節性紅斑
    主にすねに、痛みを伴う赤いしこりが複数できます。様々な感染症や内服薬がきっかけとなることがあります。

うつる皮膚の病気

ウイルス、細菌、カビ(真菌)、寄生虫などが原因で、人から人にうつる可能性のある病気です。

  • 水虫・爪水虫(足白癬・爪白癬)
    白癬菌というカビが原因。足の指の間がジュクジュクしたり、皮がむけたり、爪が白く濁って厚くなったりします。
  • とびひ(伝染性膿痂疹)
    掻き壊した傷などに細菌が感染し、水ぶくれや「かさぶた」があっという間に全身へ広がる、お子様に多い病気です。
  • ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)
    手足などにできる硬い盛り上がり。放置すると増えたり、他の人にうつしたりすることがあります。
  • 水いぼ(伝染性軟属腫)
    小さなお子様に多い、光沢のある小さなドーム状の盛り上がり。プールなどでうつることがあります。
  • 水ぼうそう(水痘)
    赤い発疹、水ぶくれ、かさぶたが混在して全身に出現します。強い感染力を持ちます。
  • 手足口病
    その名の通り、手、足、口の中に水ぶくれができる、夏に流行しやすいウイルス感染症です。
  • ヘルペス(単純疱疹・帯状疱疹)
    水ぶくれの中のウイルスは、他の人にうつる可能性があります。
  • 頭ジラミ・毛ジラミ
    頭髪や陰毛に寄生し、吸血して強いかゆみを引き起こします。
  • 疥癬(かいせん)
    ヒゼンダニという非常に小さなダニが皮膚に寄生して起こり、夜間に特に強くなる激しいかゆみが特徴です。
  • カンジダ症
    皮膚、口腔、陰部などに、カンジダというカビ(真菌)が増殖して起こります。
  • 癜風(でんぷう)
    胸や背中に、茶色や白っぽい斑点が広がるカビの感染症。汗をかく夏に目立ちます。
  • マラセチア毛包炎
    背中や胸に、ニキビのような赤いブツブツが多発します。ニキビダニではなく、カビの一種が原因です。
  • 性感染症(STD)
    梅毒、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスなど、性的な接触で感染する病気の皮膚症状の診断・治療も行います。

子どもの皮膚トラブル

お子様の皮膚は非常にデリケートで、大人とは異なる特有のトラブルが起こりやすいです。

小児皮膚科について

  • 乳児湿疹・脂漏性湿疹
    生後間もない赤ちゃんの顔や頭にできる、カサカサや黄色のベタついたかさぶたを伴う湿疹です。
  • おむつかぶれ
    おむつの中の尿や便、蒸れなどが刺激となって、おしりや股が赤くなります。
  • あせも(汗疹)
    汗を出す管が詰まることで起こる、細かい赤いブツブツやかゆみのない水ぶくれです。
  • よだれかぶれ
    よだれや食べこぼしの刺激で、口の周りが赤くなったり荒れたりします。
  • 食物アレルギー
    特定の食べ物を摂取した後に、じんましんや湿疹、口の周りの赤みなどの症状が出ます。
  • 子どものアトピー性皮膚炎・虫刺され・とびひ・水いぼなど
    上記の各項目もご参照ください。お子様の特性に合わせた治療を行います。

シミ・あざ・ほくろ・できものなど

皮膚の色や形に関するお悩みです。保険診療の範囲で診断・治療を行い、必要に応じて自費診療もご提案します。

  • シミ(老人性色素斑)
    紫外線が主な原因でできる、境界がはっきりした茶色い斑点です。
  • 肝斑(かんぱん)
    頬骨に沿って左右対称に現れる、もやっとした薄茶色のシミ。ホルモンバランスなどが関与します。
  • そばかす(雀卵斑)
    鼻を中心に散らばる小さな茶色い斑点。遺伝的な要因が大きいです。
  • あざ(赤あざ・青あざ・茶あざ・黒あざ)
    生まれつき、または成長の過程で現れる皮膚の色の異常。単純性血管腫、太田母斑、扁平母斑など、種類は様々です。
  • ほくろ(母斑細胞母斑)
    メラニンを作る細胞が増殖したもので、基本的には良性ですが、形や色の変化には注意が必要です。
  • 老人性いぼ(脂漏性角化症)
    加齢に伴い出現する、茶色〜黒色で少し盛り上がった良性のできもの。
  • 首のイボ(軟性線維腫・アクロコルドン)
    首や脇の下にできる、小さな肌色の突起物です。
  • たこ・うおのめ(胼胝・鶏眼)
    足の裏などに、繰り返す圧迫で角質が硬くなった状態です。

髪・爪・汗の悩み

皮膚の付属器である、髪、爪、汗腺に関するお悩みです。

  • 円形脱毛症
    円形や楕円形に、突然髪の毛が抜けてしまいます。自己免疫の異常が関係していると考えられています。
  • 男性型・女性型脱毛症(AGA・FAGA)
    男性ホルモンの影響などで、髪が細く、薄くなる状態です。進行性のため、早期の治療が大切です。
  • 多汗症
    日常生活に支障が出るほど、ワキ、手のひら、足の裏などに大量の汗をかく状態です。
  • ワキガ(腋臭症)
    アポクリン汗腺から出る汗が、皮膚の常在菌によって分解されて特有のにおいを発します。
  • 爪のトラブル
    巻き爪、爪水虫、爪の変形・変色など、上記項目もご参照ください。

その他の皮膚疾患

特定のメカニズムで起こる、慢性的な皮膚の病気です。

  • 乾癬(かんせん)
    皮膚が赤く盛り上がり、その上に銀白色のフケのような鱗屑(りんせつ)が付着し、ポロポロと剥がれ落ちます。うつる病気ではありません。
  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
    手のひらと足の裏に、膿のたまった小さな水ぶくれ(膿疱)が繰り返しできます。
  • 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
    皮膚の色素を作る細胞が減少し、肌の一部が白く抜けてしまう病気です。
  • 薬疹
    内服薬や注射などが原因で、全身に様々なタイプの発疹が出ます。原因薬剤の特定が重要です。

まとめ

ここまで非常に多くの症状や病名を並べましたが、これらは皮膚科で扱う疾患のほんの一部です。大切なのは、ご自身の症状をこれらの病名に無理やり当てはめることではなく、「何かがおかしい」と感じた時に、専門家に相談するという一歩を踏み出すことです。

当院は、この新潟の地で、お子様からご年配の方まで、あらゆる世代の皮膚の悩みに寄り添う「かかりつけ医」でありたいと願っています。どうぞ、一人で抱え込まず、お気軽にご来院ください。